『化石の森』
- 2008-04-06(23:21) /
- カキクケコ(映画)
化石の森
貸出開始日: 2005/05/27
製作年: 1973年
製作国: 日本
収録時間: 117分
出演者: 萩原健一 二宮きよ子 田中明夫 杉村春子 岩下志麻 八木昌子
監督: 篠田正浩
製作: 貝山知弘
脚本: 山田信夫
詳細: 原作:石原慎太郎
緋本治夫25歳。大都会のある大学病院で病理学を専攻しているインターンである。病院では、塩見菊江の一人息子、和彦の脳手術を、宮地教授が行おうとしていた。治夫は、この医学の権威を背負っているような尊大な宮地に対して憤りを覚えていた。ある日、治夫は高校で同級だった井沢英子と再会した。英子はマニキュア・ガールをしている。治夫はその店のマスターが英子と関係があるのを感じ、英子をマスターから奪う決心をした…。
<女は男を通して世間を見る>
女は怖ぇぇぇぇm川゜Д川mと、ゾッとするようなお話でした。
治夫の母親が栄子に対して「女は男という窓から世間を見るものだ。あなたにもそのうちわかる」というようなことをいうのだけれど、それとはまったく逆な気がしました。
仕事や社会、女性に対して僅かでも夢や憧れを持っていた男が”女という窓を通して”ヌケガラになってしまう哀れさを感じました。
出てくる女性陣、みんなそれぞれに怖いデス。
見終わってから無意識に口ずさんだ歌は「♪大女のスカートに男が丸呑みされるのを見たんだ 女は最後までに男を愛せないだろう 僕は死ぬまで道路になれないだろう・・・♪」というフレーズです。
友部正人さん作詞作曲の「誰も僕の絵を描けないだろう」という曲の一節ですが、詩もメロディも大好きで日頃から口ずさんでいる曲です。それが私がこの映画にみたイメージと重なり、嬉しい発見でした。
「あがた森魚 永遠の遠国」より