短髪にスーツの、時代劇じゃない三船敏郎が新鮮
野良犬 (黒澤明監督作品)貸出開始日: 2004/04/09
製作年: 1949年
製作国: 日本
収録時間: 122分
出演者: 三船敏郎 志村喬 淡路恵子 飯田蝶子 千石規子 三好栄子 河村黎吉 本間文子
監督: 黒澤明
製作: 本木荘二郎
脚本: 菊島隆三 黒澤明
黒澤明監督が実話を基に贈るハードボイルド・アクション。暑い真夏の午後、射撃練習を終えた警視庁の新米刑事・村上は、満員のバスに乗り込み帰路につくが、バス内で拳銃を盗まれたことに気づく。慌てて犯人らしき男を追うが、結局、路地裏で見失ってしまう。直ちに非常線が張られ、村上もまたスリ科の刑事・佐藤と共に捜査を始めるが、奪われた拳銃を使って殺人事件が起こる。
うだるような暑さの中、犯人を追う緊迫感。
駅の待合室のシーン、村上が犯人を追い詰めるシーン、楽屋で汗だくの踊り子たち
ほかにも様々なシーンが印象的に焼きつきます。
(あ・・踊り子がドレスを着てクルクル回るシーンはどうかと思うんだけど、確かに印象的)
人々の暮らしぶりや風俗が織り込まれていて、絶望や希望が混在した感じ。
戦後間もなく、大きく復興をとげようとする中で、「戦地からの帰りの電車でカバンをすられた」という同じ経験を持つ二人でも、一方は刑事に、一方は殺人犯になってしまう哀しさ。
焼け野原になったあと市民は誰もが同じスタートラインに立ったと思えるのにこの違いはなんだろう?捉え方ひとつで、村上が遊佐に、遊佐が村上になっていたかも知れない紙一重の危うさ。幸も不幸も自分自身の選択なのだと感じました。
拳銃をすられ、ましてその拳銃で殺人事件まで起きてしまい焦る村上に、ベテラン刑事はゆったりと適切に捜査のアドバイスをします。
こんな上司がいたら、部下も成長するってもんだよね〜

